2016年03月06日

『アックス』109号に近藤ようこ先生と池上遼一先生の対談が掲載

アックス 109青林工藝舎の隔月刊誌『アックス』109号が「水木しげる特集」で、巻頭の対談が「池上遼一×近藤ようこ」という魅力的な企画でした。近藤ようこ先生が高橋留美子先生と同じ高校ですが、お二人出会ったきっかけが「池上遼一」というキーワードをどちらかが聞きつけたことだったというお話しは以前から聞いていたので、これは、という組み合わせでした。そのとき話題になった池上先生の作品が「スパイダーマン」であったことを、この対談で初めて知りました。

池上遼一先生は水木しげる先生のアシスタントをしていた経験があります。劇画漫画の池上遼一先生が『ガロ』に投稿した作品を見て、水木しげる先生が長井勝一編集長に頼んでアシスタントとして呼び寄せたとのこと。それで池上先生は上京したという話は有名です。ところが、アシスタントに行った先につげ義春先生がいて…という縁で、池上先生がつげファンだったせいか、水木しげる特集なのに、つげ義春絶賛なお話にながれていきます。そして、つげ義春先生は「漫画に文学を持ち込む」という流れをつくったという話になります。近藤先生はその系譜にいらっしゃるんだなと思います。「漫画に日本文学を」の流れですね。

その直後に「白土三平インタビュー」とか載ってたりして、他の記事も興味深く、全体としておもしろい特集になっています。
「アックス」109(青林工藝舎)
2016.03.06. 13:26 | 雑誌掲載情報

2015年12月25日

「月影の御母」「美しの首」の新装版が2冊同時刊行

美しの首 新装版月影の御母

2015年12月25日、近藤ようこ先生の「美しの首」「月影の御母」の新装版が2冊同時に刊行されました。装丁は新たに描き下ろしたイラストです。「美しの首」の方は「玉鬘」のカラー3ページが再現され、「月影の御母」の方は第1回「水底の夢」と第2回「海石榴市」のカラー扉が再現されています。こういうの、嬉しいんですよね…。

「美しの首」  「月影の御母」

近藤ようこ「美しの首」「月影の御母」2冊の新装版が同時発売(コミックナタリー)
2015.12.25. 23:15 | 単行本発売情報

2015年11月11日

「水鏡綺譚」がちくま文庫で発売

水鏡綺譚2015年11月10日、近藤ようこ先生ご自身が「自分の仕事の中でいちばん好きな漫画だった」という代表作「水鏡綺譚」がちくま文庫になりました。私自身、近藤先生の作品の中で一番好きな作品です。

これで3回目の単行本化です。今回は新たに先生ご自身の解説がついています。それを読んで思ったのですが、この作品はやはり少年漫画です。冒険漫画であり、教養小説でもある。旅をしながら成長していく少年の姿を描いてます。戦国時代に狼に育てられた孤児のワタルと記憶をなくした少女・鏡子が旅しながら様々な出来事に出会います。未読の方がいらしたら、是非。とても優しい漫画なんです。

単行本「水鏡綺譚」
2015.11.11. 20:55 | 単行本発売情報

2015年09月20日

近藤ようこ先生の個展「物語る絵」に行ってきました

「物語る絵」個展の様子2015年9月19日、南青山のビリケンギャラリーで開催されている近藤ようこ先生の個展に行ってきました。「死者の書」の原画と、この個展のために描き下ろした絵が11点展示されています。描き下ろしは先生が気に入られた物語の中の一シーンを描かれたものです。

19日(土)は個展の初日で、開場の12:00時前から並んでいる方がいらして、開場と同時にわっと人が入ったそうで、私が行ったのは12:30頃だったのですが、その波が一段落して、ほっとした感じでした。でもその段階で8割方売却済みでした(20日には全部売却済み)。

○原画
「死者の書」カラー4枚、モノクロ12枚(第1回の冒頭から)

○描き下ろし(全てカラー。右から)
1.「よしや無頼」(中上健次)…背中の刺青から血を流しているところ。筆ペン。
2.「少年」(谷崎潤一郎)…女の子が少年たちに意地悪しているところ。
3.「蟇(がま)の血」(田中貢太郎)…男が椅子に縛り付けられて、ガマガエルをさしだされているところ。
4.「彼岸花」(北原白秋の詩)…季節なので。
5.「妖翳記」(久生十蘭)…色彩華やかな女性の絵。猫の毛を刈るところが面白くて、と。
6.「たまかづら」(紫式部「源氏物語」より)…夕顔の娘なので、夕顔の花を添えて。
7.「死者の書」
8.「桜の森の満開の下」(坂口安吾)…花に埋まっている女性の死体。
9.「シェイヨルという星」(コードウェイナー・スミス)…猫のようなポーズをとる女性の絵。
10.「斬首されたカーリー女神」(マルグリット・ユルスナール)…シヴァの妻で殺戮と恐怖の女神カーリーが首を切られた。生き返ることを許され首を元に戻そうとするが、娼婦の体に頭をのせて、苦しむ姿。
11.「死者の書」…ポストカードの絵。

近藤ようこさん原画展「物語る絵」(國學院大学取材日誌)の3番目の写真。右から「たまかづら」〜「斬首されたカーリー女神」です。

しかしながら、この素晴らしい絵をスキャンしていないどころか、写真も撮影されていないとのこと。ファンとしては画集や展覧会などでまた見たいと思わずにはいられません。しかし世界に一点だけの近藤ようこ先生の絵をお買い上げになられた、その絵を見ることが出来るのはその方と周囲の方だけというのは、それもまた本来の絵のあり方なのかもしれないと思い、穴のあくほど見てまいりました。

「死者の書」上 サインですから、この絵を見ることが出来るのは、この個展だけです。21日(月)はギャラリーはお休みで、30日まで開催されているそうです。

また、こちらで本を買うと先生にサインしていただけます。せっかくですから「死者の書」の上巻にサインしていただきました。

※写真はお許しをいただいて撮影しました。
2015.09.20. 23:50 | イベントレポート

2015年08月18日

近藤ようこ先生の個展「物語る絵」が開催

原画展「物語る絵」2015年9月19日〜30日、南青山のビリケンギャラリーで近藤ようこ先生の原画展が開催されます。これは8月24日に「死者の書」上巻(折口信夫原作、エンターブレイン刊)が発売されるのを記念して開かれるものです。
描き下ろし原画のほか、「死者の書」上巻の原画も展示されるそうです。楽しみです。

期間:2015年9月19日(土)〜30日(水)
会場:ビリケンギャラリー
   港区南青山5-17-6 青山グリーンハイツ101
   電話:03-3400-2214
   http://www.billiken-shokai.co.jp/

青林工藝舎イベント情報

2015.08.18. 22:28 | イベント