2020年09月05日

近藤ようこ先生の「高丘親王航海記原画展」レポート

高丘親王航海記原画展2020年9月5日から近藤ようこ先生の個展「高丘親王航海記原画展」が始まりましたので、青山ビリケンギャラリーまで行ってまいりました。「高丘親王航海記」の原画と、それ以外描き下ろしの原画が展示されています。初めて見る絵と単行本や雑誌の表紙を飾ったカラー原画がありました。墨の線がちょっと今までと違う感じがしますが、近藤先生らしい柔らかさが感じられました。

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出品されている原画は以下の通りです。
●高丘親王航海記より
カラー原画『コミックビーム』2019年4月号表紙
カラー原画 4枚 序
モノクロ原画 10枚
・儒艮III(単行本1巻 p64〜65)
・儒艮V(単行本1巻 p112〜113)
・蘭房II(単行本1巻 p178〜179)
・密人I(単行本2巻 p134〜135)
・密人III(単行本2巻 p194〜195)

●カラー原画 13枚(※左から順に)
「ちごいま」(「室町時代の女装少年×姫」カバー) 320x220 水彩絵の具・墨
「楓」320x220 アクリル絵の具・水性インク
「蟇の血」(コミックビーム2017年9月号表紙) 270x225 水彩絵具 墨
「葡萄」370x255 アクリル絵の具 水性インク
「襤褸」320x220 水彩絵の具 墨
「唐草」320x220 アクリル絵の具 パステル 水彩インク
「薊」370x255 アクリル絵の具 水性インク
「くわずいも」320x220 アクリル絵の具 水性インク
「小さ男と姫君」(「猫の草子」カバー) 160x210 水彩絵の具・墨
「ラフレシア」365x320 アクリル絵の具 水性インク
「百合」小さな絵
「花」小さな絵
「芥子」小さな絵

※「高丘親王航海記」のカバー色校(井上則人)の展示。

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9月11日から一般販売が開始される「高丘親王航海記」1巻2巻のサイン本が買えます。それ以外の御著書にもサインされていらっしゃいました。これだけ近藤先生の本が揃うと壮観です。

2020090505.jpg「高丘親王航海記原画展」
2020年9月5日(土)〜21日(月)
12:00〜19:00 月火休み(21日休日営業)
ビリケンギャラリー

2020.09.05. 23:15 | イベントレポート

2020年08月12日

近藤ようこ先生の個展「高丘親王航海記原画展」が開催されます

高丘親王航海記原画展2020年9月5日から21日まで、表参道のビリケンギャラリーにて近藤ようこ先生の個展「高丘親王航海記原画展」が開催されます。

マンガ原稿に加えて描き下ろし作品も多数展示。9月12日に1、2巻同時刊行となる「高丘親王航海記」(澁澤龍彦:原作/KADOKAWA)の先行販売もするそうです。予約してたけど、キャンセルしました。ここで買いたい。

近藤ようこ個展「高丘親王航海記原画展」
2020年9月5日(土)〜9月21日(月)※21日休日営業
12:00〜19:00 月火休み
ビリケンギャラリー BlLLIKEN GALLERY
〒107-0062東京都港区南青山5-17-6-101
TEL.03-3400-2214 FAX.03-3400-2478
地下鉄表参道駅B1出口より7分
http://www.billiken-shokai.co.jp/

実は今、蛮勇を振るって澁憚龍彦著『高丘親王航海記』のコミカライズ進行中です。
驚かれるかたがいるでしょう。私も自分で驚いています。
その単行本化に事寄せて原画展をやります。
漫画原稿のほか、描きためた一枚絵も少し。
時節柄ご無理なさらず、でも見ていただけたら嬉しいです。

近藤ようこ

2020.08.12. 01:27 | イベント

2020年07月25日

アックス表紙原画展に近藤ようこ先生の原画が2点展示されています。

アックス表紙原画展2020年7月18日(土)〜8月9日(土)の期間でビリケンギャラリーで開催されている「アックス表紙原画展」に行ってまいりました。これは青林工藝舎の『アックス』の表紙を飾ったイラストの原画を展示するイベントです。すでに原画が残っていない場合は描き下ろしを含む別バージョンの作品が展示されています。


近藤ようこ先生は『アックス』vol.90 2012年年末「戦争と一人の女」で表紙を飾られましたが、すでにこの原画はお手元にないとのことで、別の原画が展示されていました。




アネモネ駅
青林工藝舎 1998年7月20日
移り気本気
青林工藝舎 2005年2月25日

単行本の表紙画像です。こんないい原画を‥この機会に見ないともう見られません。是非。

2020.07.25. 23:02 | イベント

2020年05月17日

5月2日に「ゆうやけ公園」が青林工藝舎から再刊されます。

ゆうやけ公園2020年5月25日、青林工藝舎から「ゆうやけ公園」が再刊されます。この作品は徳間書店のPR誌「本とも」に、2010年から2011年にかけて連載され、2011年に同社より単行本として発売されたものの再刊です。連載中、あと2話で完結するというときに東日本大震災が起き、仕事が手がつかなくなったと徳間書店版の「作者あとがき」にあります。この作品は「3月11日より前の世界を描いた最後の作品」とおっしゃっています。
ゆうやけ公園

あらためて今読んでみて、わずか10年ほど前の作品ですが、ホームレスの方をめぐる環境はもっと厳しくなっているのだろうと思います。連作短編なので複数の登場人物の物語が展開されますが、一つ一つがほっとするような作品で、近藤先生の現代ものはやっぱりいいなぁと思います。

今回、この「ゆうやけ公園」の復刊はコロナウイルス感染症の拡大の中で世界中が変わって行く中での発売となりました。震災の前後で描かれる物語はどうしても変わりましたが、今度のコロナ禍は範囲が広いため、もっと影響が大きい。これからは現代の物語を描く上で「コロナ前」「コロナ後」が出てきてしまうのかと思いました。

青林工藝舎「ゆうやけ公園」
青林工藝舎アックスでは発売日の5月25日までに予約購入された方にサイン入り本を送ってくださるそうです。特製ポストカードも1枚ついてきます。800円以上送料無料なので、この本は送料無料になります。


2020.05.17. 15:23 | 雑誌掲載情報

2019年10月27日

ビリケンギャラリーで開催されている「天幕の街」に近藤先生の作品が出品されています。

tenmakunomati.jpg2019年10月26日〜11月10日、ビリケンギャラリーで開催される「天幕の街」という企画展に近藤先生が出品されています。「それぞれの心の奥にあるサーカスや見世物小屋の世界を表現する」という趣旨で、近藤先生の作品は「タコ娘とカッパ」(B4サイズのケント紙、ミリペンに水彩・パステル)です。


見世物小屋はもう日本で興業するのは大寅興行社1社になってしまったそうです。蛇を食べる女も抗議にあってなくなってしまったとのこと。タコ娘、人間ポンプ、蛇女、ろくろ首…。もう見ることは出来ないから「それぞれの心の奥にある」見世物小屋なんですね。

「天幕の街」
会期:2019年10月26日(土)〜11月10日(日)※月・火は休館。
時間:12:00〜19:00
会場:東京都 ビリケンギャラリー
2019.10.27. 22:41 | 雑誌掲載情報