2016年12月18日

「夢十夜」単行本が発売されます。

夢十夜2017年1月19日、岩波書店から近藤ようこ先生の「夢十夜」(原作:夏目漱石)が刊行されます。


第1夜から8話まではWebで連載されており、第9話と10話が単行本で追加となります。
岩波書店 WEB連載「夢十夜」

【追記 2017.2.4】
この刊行を機に原作の夏目漱石の「夢十夜」の単行本カバーが変わります。
近藤ようこ先生のものになるのです。岩波文庫の表紙が変わるってすごいことですね。
2016.12.18. 16:31 | 単行本発売情報

2016年10月31日

『ユリイカ』11月号(特集=こうの史代)にエッセイを寄稿

ユリイカ 2016年11月号2016年10月27日発売の『ユリイカ』11月号(特集=こうの史代)にエッセイを寄せられています。題して「失われた右手が描く世界」。近藤先生とこうの史代先生との出会いは実はずっと以前でした。
「戦争と一人の女」で戦争下の生活をたんねんに調べて描いた近藤先生から見ても、こうの史代さんの「この世界の片隅に」は詳細で素晴らしいものだったようです。
近藤先生の「戦争は天災でも海から上陸してくる怪獣でもありません。戦争は自分たちが自分たちの世界に織り込んでいくものです。」という言葉、侵み入ります。

『ユリイカ』2016年11月号(特集=こうの史代)

「この世界の片隅に」のんや片渕須直のインタビュー掲載、ユリイカでこうの史代特集(コミックナタリー)
2016.10.31. 23:09 | 雑誌掲載情報

近藤ようこ先生と千野帽子さんの対談が行われました

2016年10月29日(土)に文化祭メディア芸術祭新潟展のイベントとして、新潟市内にある安吾風の館で「マンガと文学−ふたつの想像力」という近藤ようこ先生と文筆家・千野帽子さんとの対談が行われました。残念ながら私は行けなかったのですが、公式サイトにそのときの様子が少しあがっています。畳ですね。

イベント開催報告(文化祭メディア芸術祭新潟展公式サイト)

文化庁メディア芸術祭新潟展のイベントに近藤ようこ先生が登壇
2016.10.31. 01:35 | イベント

2016年09月26日

ミュージアムトーク「國學院の学び、『死者の書』」レポート

2016年9月24日(土)、國學院大學博物館で開催されている「折口信夫と『死者の書』―生誕130年記念 特集展示」を観てきました。また、ミュージアムトーク「國學院の学び、『死者の書』」を聴いてきました。

近藤先生の「死者の書」の原画ですが、9月3日〜22日を前期、9月23日〜10月10日を後期として2回に分けて各20枚ずつ展示されます。23日からは後期なので、下巻から20枚です。

  • p8〜11の4ページ
  • p30〜31の2ページ
  • p71〜73の3ページ
  • p144の1ページ
  • p177〜179の3ページ
  • p180〜181の2ページ
  • p190〜194の5ページ


12時30分から博物館のホールではミュージアムトークが始まりました。今回は民俗学者で同大文学部教授の小川直之氏との対談形式になります。前回と異なり、この日はシックな洋装でした。お着物も素敵ですが、近藤先生は洋服姿も素敵です。

最初に歌人・釈迢空としても知られる折口信夫の肉声が残っていて、それを聞かせてもらいました。それから対談に入りました。


小川先生:近藤さんはどんな学生生活を送っていたのですか?

近藤先生:今はとてもきれいな校舎になりましたが、自分がいたころはもっと古くて狭い校舎でした。

高校生のとき、折口民俗学に興味があったので入学を考えたのですが、世間では右翼のイメージがあったので、怖かった。それで高校三年生の夏休みに見学にきました。当時の大学はどこでもそうでしたが、学生運動の立て看板がありました。右翼の学校かと思っていたら左翼もいる、バランスのとれた自由な大学なのかなと思い、安心しました。

今思うと良い大学だったと思います。卒業してしまうと、もっと勉強出来たのでは?と思ってしまいます。渋谷からすぐという街中にあるのに、静かでのんびりとした環境でした。

高校生のときに勉強したいけれど、どのジャンルかわかりませんでした。古代史なのかな?と思ったりもしました。
歴史学者の上田正昭先生の「日本神話」を読んで、民俗学というものがあることを知りました。そこでは「柳田学は幸福の民俗学、折口学は不幸の民俗学である」という趣旨の言葉を読みました。折口学は柳田学が拾わなかった「死」や「わかれ」「性」といったものを扱っているという意味ですが、それなら私は折口学だと思いました。ちょうど「死者の書」が中公文庫から出たところでしたので、早速買って読んでみて「自分がやりたかったのは、これだ」と思ったのです。



小川先生:大学で勉強したことは、今でも役に立ってますか?

近藤先生:漫画家の仕事の役に立っています。大学で勉強する過程で知った「小栗判官」を漫画化したりしました。

小川先生:デビューは大学時代ですよね。

近藤先生:大学生時代も漫研(漫画研究会)に入っていて、デビューが大学4年生でした。卒業ぎりぎりの単位しかとらず、4年生の時は授業は週に3時間だけで、あとは卒論を書くだけでした。ですから、ずっと図書館にいて、古い論文を探すのがとても楽しかったのです。

卒業後、漫画を書くときに調べ物をすることがたくさんあります。そのときに調べ物のやり方などで、大学時代に学んだことは役に立ちました。

また、4年生の時に徳江(元正)先生の「中世文学演習」をとりまして、この授業で学んだ「絵解き」の勉強は半分趣味で、半分仕事で続いています。



小川先生:「死者の書」を読んで印象に残ったところを三つあげてください。

近藤先生:全て好きなので、三つというのは難しいですが…。

1. 初めて「死者の書」を読んだとき、私の知っている言葉がたくさん出てくると思いました。これまでは古事記などでしかこういう言葉を使うものは読んだことがなかったので。

2. 話がぼんやりとしかわからない、でも何故かおもしろい、と思いました。

3. 大伴家持がおもしろい人物だと思いました。

〔すみません、ここからメモが判読できなくなっています。話がかなり抜けています〕



最初は「死者の書」を「しょ」ではなく「ふみ」と読んでいました。たぶん大学でそう習ったからだと思います。

「死者の書」は俤びとのイメージがおもしろいのですが、ほかに、郎女が夢の中で珊瑚になったシーンがおもしろいです。これは折口が海を出したかったのではないかと思います。
「ずんずんと、さがって行く。水底みなぞこに水漬みづく白玉なる郎女の身は、やがて又、一幹ひともとの白い珊瑚さんごの樹である。脚を根、手を枝とした水底の木。頭に生い靡なびくのは、玉藻であった。玉藻が、深海のうねりのままに、揺れて居る。やがて、水底にさし入る月の光り――。ほっと息をついた。」




小川先生:「死者の書」の次に取り上げて漫画化したい作品はなんですか?

近藤先生:それはありません。「しんとくまる」(「身毒丸」という漢字が一番好きです)もすでに出していますし。折口信夫は詩集を3冊(「古代感愛集」「近代悲傷集」「現代襤褸集」)を出しているので、その詩に挿絵をつけるというのをやってみたいのですが、そんな仕事は多分来ないと思います。



最後に折口信夫が描いたスケッチが公開されました。落書きやフィールドワーク中のスケッチまで、さまざまなイラストがありましたが、まさに「ポンチ絵」と呼べるような、ユーモアあふれる絵もありました。

すみません。相当飛んでいますので中身の薄いレポートになっていますが、本当はもっと中身の濃いイベントでした。

集展示生誕130年記念 「折口信夫と『死者の書』」ミュージアムトークIII
2016.09.26. 23:27 | イベントレポート

2016年09月22日

文化庁メディア芸術祭新潟展のイベントに近藤ようこ先生が登壇

2016年10月10日(月・祝)から30日(日)文化庁メディア芸術祭 新潟展「記憶と記録のモノ潟り」が開催されます。こちらに近藤ようこ先生の「五色の舟」の原画展示があるようです。原画の点数や具体的な場所がわかりましたら更新します。
文化庁メディア芸術祭 新潟展チラシ(PDF)

また、10/29(土)にはイベントに登壇されます。文筆家の千野帽子さんとの対談です。

テーマ「マンガと文学―ふたつの想像力」
日時:10月29日(土)14:00〜15:00 
会場:旧市長公舎 安吾 風の館(新潟県新潟市中央区古町通6番町971-7)
出演:近藤ようこ(マンガ家)、千野帽子(文筆家)
進行:石田美紀(新潟大学人文学部准教授)
定員:28名様(当日先着)
入場料:無料
公式サイト > イベント

【追記:2016年10月9日】会場の様子が公式サイトにアップされました。
公式サイト お知らせ10月7日
2016.09.22. 00:39 | イベント