2018年07月21日

「見晴らしガ丘にて それから」連載開始

miharashisonogo.png2018年7月20日、ホーム社の運営するウェブマガジン「スピネル」で近藤ようこ先生の「見晴らしガ丘にて それから」の連載が始まりました。「見晴らしガ丘にて」は1986年、第15回「日本漫画家協会賞優秀賞」を受賞した作品で、東京近郊の住宅地を舞台にした群像ドラマでした。

「見晴らしガ丘にて それから」はそれから三十余年ぶりに、あの住宅地で現在を生きる人たちを描く連作シリーズです。

第1回は「なつめ屋」。「見晴らしガ丘にて」第8話の「なつめ屋主人」はおにぎりやさんの「なつめ屋」の未亡人・佐代子とポルノ小説家の先生とのお話でした。その後この「なつめ屋」の2代目になったお二人の息子と、小学校の同級生のお話。月1回の連載で、次回第2話は8月17日(金)の予定です。

漫画雑誌がどんどん減ってる中、ウェブ連載でも何でもありがたいし、最終的に単行本になってくれたら絶対買います。
2018.07.21. 15:14 | 雑誌掲載情報

2018年05月26日

近藤ようこ先生が「鴨沢祐仁とイナガキタルホの世界」展に出品

鴨沢祐仁とイナガキタルホの世界青山のビリケンギャラリーで開催中の「鴨沢祐仁とイナガキタルホの世界」展に行ってきました。鴨沢祐仁と稲垣足穂の世界をオマージュした作品を、絵だけでなく立体のものも含めて22名の作家の方が出品されています。

会場:ビリケンギャラリー(東京都港区青山5-17-6-101 地下鉄表参道駅B1出口徒歩7分)
会期:20218年5月19日(土)〜6月3日(日)

20180525-2.jpgこの展覧会に近藤ようこ先生も出品されています。先生の作品は「ハラッパA」というタイトルでした。これは代官山にあったオシャレなお菓子屋さんの名前です。日本の駄菓子屋のイメージではなく、1950年代のアメリカを意識したレトロポップなお店でした。この「ハラッパA」は株式会社ハニーが経営していて、80年代の代官山カルチャーを代表するお店の一つでした。1973年から、いつまであったんでしょう?気付いたらなくなってました。そのお店の看板に鴨沢祐仁さんの絵が使われていたのです。

20180525-3.jpg会場では近藤先生のサイン入りの著書も販売されていました。

2008年になくなられた鴨沢祐仁さんは『ガロ』でデビューされた漫画家ですが、私はイラストレーターだとばかり思っていました。かわいらしく華やかな色合いのイラストで、1980年代の空気感満載です。『ビックリハウス』の表紙のほか、CDジャケットで記憶しています。

北原照久さんは鴨沢祐仁さんの原画の大半を所有し、鴨沢祐仁さんの版権管理は北原照久さんの会社トイズプランニングが行っています。この展覧会においてあったイラスト集も北原さんの協力のもと作られたとのことでした。


「鴨沢祐仁とイナガキタルホの世界」展、青木俊直や森泉岳土ら22名が参加(コミックナタリー)
2018.05.26. 23:16 | 雑誌掲載情報

2018年04月29日

青林工藝舎『アックス』vol.122に近藤ようこ先生と齋藤なずな先生の対談が掲載

ax 1222018年4月23日発売の青林工藝舎『アックス』vol.122に近藤ようこ先生と齋藤なずな先生の対談が掲載されています。齋藤なずな先生の新刊「夕暮れへ」の刊行を記念して行われた対談です。「夕暮れへ」刊行時に近藤ようこ先生が帯を書かれています。

齋藤なずな先生は40歳でデビューしたという遅咲きの漫画家さんです。もともとイラストレーターだったそうで、画力が確かなのはそこからでしょう。でもイラストと漫画は違うので苦労されたお話もされています。この画力の確かさが現れているのが、一人一人登場人物の顔が全く違うところです。この点を「夕暮れへ」のあとがきで呉智英先生が指摘されていますが、実は理由があることが対談で明らかにされています。意外な理由です。

「セキレイインコ」を見て突然涙を流す、というシーンは実話だそうです。これって近藤ようこ先生の「かいつぶり」にちょっと共通していますよね。親の死に直面しているという心情的に共通しているシーンではありませんが、川の「鳥」にふと心を動かされるというところが、ちょっと。

「トラワレビト」は本当に怖いお話なのですが、お母さんの妄想が突拍子もないようで、つじつまがあっていて、こういうところリアルだなぁと思って読んでいたら、そこが実話なんだ!と驚くようなところがありました。これくらい吹っ切れた毒親話もあまりないですよね。

「ぼっち死の館」で絵が劇画調になっていて怖いですがその理由も。この話、ものすごくおもしろくて、やっぱりリアルだなぁと思いました。対談でもその辺が語られています。「ぼっち死の館」はシリーズ化され、『ビッグコミックオリジナル』2018年1月増刊号に掲載されています。更に続きが夏に予定されています。

夕暮れへ
近藤先生は齋藤なずな先生(72歳)よりずっとお若いのですが、「トラワレビト」や「ぼっち死の館」の登場人物たちより少し若い、ちょうど自分たちの年齢の人が読むのではないかとおっしゃっていて、そうかもしれません。私はもう少し年下なので、まだあまりピンと来なくて、「トラワレビト」のお母さんでさえ、滑稽だと思ってしまえるほど距離感がある。でも、この先きっとこの本はまた読みたくなる、と思ったので、大切にもっていようと思いました。

青林工藝舎アックスストア アックスvol.122
夕暮れへ

2018.04.29. 01:58 | 雑誌掲載情報

2018年03月19日

近藤ようこ先生が都内イベントに登壇。ライブ配信もあります。

2018年3月25日、東京都世田谷区にある編集工学研究所にて開催されるイベント「DONDEN祭vol.1『うしろの正面だあれ』」に近藤ようこ先生が登壇されます。

近藤ようこ先生と評論家・安藤礼二先生が折口信夫「死者の書」、説経節、坂口安吾を手がかりに、日本の芸能、闇のドラマの秘密に迫るイベントです。直接会場に行ってお話を伺うほか、Youtubeで無料配信されます配信場所はこちら

           記
タイトル:DONDEN祭vol.1「うしろの正面だあれ」
日時:2018年3月25日(日)15:00〜18:00
場所:編集工学研究所 本楼(東京都世田谷区赤堤2-15-3)アクセス方法
ゲスト:近藤ようこ、安藤礼二
料金:5000円
イベント詳細・会場での聴講のお申し込みはこちらです。

また、近藤ようこ先生の著作についても触れていくことになるようです。以下、引用になります。

イベント名の由来にもなった「DONDEN読み」とはマンガを出発点に、新書・文庫とつなげながら知の奥へ読みを深める読書法。近藤ようこさんのキーコミックを起点に、DONDEN読みを実践してみましょう。サンプルはこちら
今回のキーコミックは次の4つの書籍です。
・『ルームメイツ』(小学館文庫)
・『移り気本気』(青林工藝舎)
・『水鏡綺譚』(青林工藝舎)
・『蟇の血』(ビームコミックス)

回答される方はメール本文に
・キーコミック、新書、文庫の書名・著者名および出版社
・キャッチコピー(15文字以内)
・DONDEN読み解説文(200〜240字)
を記載の上、3月21日24時までに[isis_editschool@eel.co.jp]宛てに、件名「DONDEN読み」でお送りください。
当日はいただいた回答の中から、近藤ようこさん、安藤礼二さんにいくつかの作品を選んで指南していただきます。また、優秀作は近畿大学でDONDEN読みパネルとして展示させていただきます。


編集工学研究所は「所長松岡正剛のもと、社会のさまざまな事象に編集工学を応用し課題解決を行う会社」だそうです。「DONDEN祭」は「マンガ、新書、文庫をつなげて読むことで作品を掘り下げるイベント」だそうです。

近藤ようこがゲスト出演するイベント「DONDEN祭」開催、ライブ配信も
2018.03.19. 19:14 | 雑誌掲載情報

2017年12月31日

「怪人 江戸川乱歩のコレクション」に近藤先生の「お勢登場」が収録

お勢登場2017年12月26日に発売された「怪人 江戸川乱歩のコレクション」に近藤ようこ先生が乱歩の初期短編「お勢登場」の漫画を描き下ろされています。「お勢誕生」は書生と不倫する妻をもつ男の悲劇を描いた作品で、池上遼一先生も「近代日本文学名作選」というシリーズでマンガ化されている名作です(初出『ビッグコミック』1996年5月10日号)。

悪女お勢の妖艶さや恐ろしさは池上先生の美しい筆致から伝わりますが、近藤先生の作品からはお勢の「迷い」や格太郎の心許なさがより伝わってきます。長持ちをあけたときの格太郎の顔が怖いのは同じです。怖すぎます。

怪人 江戸川乱歩のコレクション「怪人 江戸川乱歩のコレクション」は新潮社とんぼの本シリーズのビジュアルブック。池袋の旧江戸川乱歩邸にのこる乱歩のコレクションを紹介しています。乱歩はもともと収集魔であり整理魔で、我々オタクの元祖のような存在です。立教大学が管理しているこの建物に私も一度行ってみたいです。

「怪人 江戸川乱歩のコレクション」(新潮社)
近藤ようこが江戸川乱歩の素顔に迫るムックに登場、「お勢登場」をマンガ化(コミックナタリー)



2017.12.31. 02:02 | 雑誌掲載情報

2017年10月14日

つげ義春トリビュート展に近藤先生が出品されました

青山のビリケンギャラリーで開催されたつげ義春氏公認つげ義春トリビュート展「拝啓つげ義春様」の前期に近藤ようこ先生が出品されたというので、伺ってきました。
タイトルは「夏の思いで」。側にあった解説に「イラストボードにアクリル絵の具」と書いてありました。

草むらに横たわる赤いシャツの女のもとに石鹸と手ぬぐいが。交通事故に遭って草むらに投げ飛ばされた女性がこの後、どういう目に遭うかご存じの方も多いと思います。緑と赤が目をひく、草のむせかえるような匂いと倒れた女性から発するにおいが漂ってくるかのような、艶のある絵でした。

近藤先生以外の作品もすごく気合い入った作品ばかりでした。みなさま「ねじ式」眼下通りが好きですね。眼下の誤植の「眠下」のバッチなど、おもしろいグッズもありました。




つげ義春氏公認つげ義春トリビュート展「拝啓つげ義春様」
会期:前期―2017年9月30日(土)〜10月15日(日)月曜休み
   後期―2017年10月21日(土)〜11月5日(日)月曜休み

期参加作家(敬称略)
青木俊直/秋山あゆ子/飯野和好/井口真吾/石黒亜矢子/石塚公昭/石塚隆則/伊藤潤二/伊藤秀男/上田風子/うらたじゅん/川名晴郎/菅野修/菊池日出夫/北井一夫/クリハラタカシ/コイケジュンコ/コマツシンヤ/近藤ようこ/坂井雅人/逆柱いみり/島田虎之介/末永史/高嶋英男/田中六大/辻川奈美/土舘亜希子/東陽片岡/のざきまいこ

後期参加作家(敬称略)
しりあがり寿/つげ忠男/根本敬/203gow/畑中純/花輪和一/ハマハヤオ/原マスミ/ピコピコ/ヒロタサトミ/福田雅朗/堀道広/町田七音/まどの一哉/マンタム/三橋乙揶/湊敦子/南伸坊/むらいゆうこ/本秀康/モリタクマ/森環/森雅之/森泉岳土/森口裕二/ユズキカズ/横山宏/吉田光彦
2017.10.14. 23:00 | 雑誌掲載情報

2017年08月13日

『コミックビーム』9月号にて近藤ようこ先生の「蟇の血」の連載開始

コミックビーム2017年9月号2017年8月12日発売、月刊『コミックビーム』2017年9月号より近藤ようこ先生の連載が始まりました。田中貢太郎原作の「蟇の血」。『コミックビーム』表紙を麗しく飾り、巻中カラー扉含め4ページも載っています。

田中貢太郎は大正から昭和初期に活躍した作家で、多数の怪談を発表しています。「蟇の血」は青空文庫になっています(→新字新仮名遣い)。

近藤先生は2015年9月の「物語る絵」と2017年2〜3月の個展「物語る絵2」でそれぞれ「蟇の血」をモチーフにした絵を出品されていました。よほどお気に召した作品なんだろうなと思っていました。

今回の『コミックビーム』表紙、扉絵のほか3枚もカラー画が入っていて、ファン的にはたいへんお得です。近藤ようこ先生は、最近個展を開かれたり今回のようなカラー絵を描く機会が多く、私たちの目に触れることが増えたからだと思いますが、画家としてすごいなとあらためて思いました。

連載が楽しみです。6章からなる作品なので、6回くらいなのかな?単行本1冊になるくらい描いて欲しいです。
2017.08.13. 13:06 | 雑誌掲載情報

2017年05月18日

森下文化センターで開催されるマンガ講座に近藤ようこ先生が登壇。

kaikikyofu.jpg2016年9月17日、森下文化センターで開催されるマンガ講座「怪奇・恐怖マンガの世界」の講師として近藤ようこ先生が登壇されます。
この講座は6月18日から9月17日までの期間中に全4回開催され、近藤先生は最後の登場です。有料で、全4回分まとめて5000円になります。

申し込みは以下のサイトから。事前に受講者登録をしないとなりません。FAXや電話でも出来るようです。
森下文化センター 怪奇・恐怖マンガの世界(全4回)


怪奇・恐怖マンガの世界

期間:2017年6月18日(日)〜9月17日(日) 14:00〜15:30
会場:森下文化センター 2F多目的ホール
料金:5000円(全4回)
定員:100人

第1回 日時:2017年6月18日(日) 講師:日野日出志、御茶漬海苔
第2回 日時:2017年7月16日(日) 講師:犬木加奈子、木村直巳
第3回 日時:2017年8月20日(日) 講師:古賀新一
第4回 日時:2017年9月17日(日) 講師:近藤ようこ
2017.05.18. 00:43 | 雑誌掲載情報

2016年10月31日

『ユリイカ』11月号(特集=こうの史代)にエッセイを寄稿

ユリイカ 2016年11月号2016年10月27日発売の『ユリイカ』11月号(特集=こうの史代)にエッセイを寄せられています。題して「失われた右手が描く世界」。近藤先生とこうの史代先生との出会いは実はずっと以前でした。
「戦争と一人の女」で戦争下の生活をたんねんに調べて描いた近藤先生から見ても、こうの史代さんの「この世界の片隅に」は詳細で素晴らしいものだったようです。
近藤先生の「戦争は天災でも海から上陸してくる怪獣でもありません。戦争は自分たちが自分たちの世界に織り込んでいくものです。」という言葉、侵み入ります。

『ユリイカ』2016年11月号(特集=こうの史代)

「この世界の片隅に」のんや片渕須直のインタビュー掲載、ユリイカでこうの史代特集(コミックナタリー)
2016.10.31. 23:09 | 雑誌掲載情報

2016年07月31日

國學院大學で「折口信夫と『死者の書』」が開催

生誕130年記念 特集展示 折口信夫と『死者の書』2016年9月〜10月、國學院大學が折口信夫生誕130周年を記念し、「死者の書」の展示とイベントを開催します。近藤ようこ先生の原画も展示されます。また、さまざまなイベントがあるのですが、その中に2本、近藤ようこ先生が登壇されます。最初の方はサイン会もあるので、ファンには嬉しいですね。

まず、漫画「死者の書」から原画20点展示されます。9月3日〜22日に上巻、9月23日〜10月10日に下巻収録分それぞれ20点ずつ40点となります。
さらに、30分の講演とサイン会、そして小川直之教授との対談と3本立てです。ほかにアニメーション映画上映、講演会、折口信夫「死者の書」初出誌自装本の複製本販売など盛りだくさんです。

(1)「死者の書」原画20点展示(前後期入替計40点)

折口信夫と『死者の書』―生誕130年記念 特集展示
会期:平成28年9月3日(土)〜10月10日(月・祝)
時間:10:00〜18:00(入館は17:30まで)
会場:國學院大學博物館校史展示室・ホール
入場料:無料
※前・後期で入れ替え。合計40点。


(2) 近藤よう先生の登壇イベントその1. 講演会

「『死者の書』を漫画化するということ」
日時:9月10日(土)14;00〜14:30
会場:國學院大學博物館ホール
申込;不要
※講演会の後、サイン会。書籍は当日販売されています→詳細はこちら


(3) 近藤よう先生の登壇イベントその2. 対談

「國學院の学び、『死者の書』」
日時:9月24日(土)12:30〜13:30  
講師:近藤ようこ(漫画家)× 小川直之(國學院大學文学部教授)
申込;不要

詳細はこちら→生誕130年記念 特集展示 折口信夫と『死者の書』

國學院大學博物館へのアクセスはこちら→MAP

近藤ようこの原画展示「折口信夫と『死者の書』」トークショーやサイン会も(コミックナタリー)
2016.07.31. 09:36 | 雑誌掲載情報