
19日(土)は個展の初日で、開場の12:00時前から並んでいる方がいらして、開場と同時にわっと人が入ったそうで、私が行ったのは12:30頃だったのですが、その波が一段落して、ほっとした感じでした。でもその段階で8割方売却済みでした(20日には全部売却済み)。
○原画
「死者の書」カラー4枚、モノクロ12枚(第1回の冒頭から)
○描き下ろし(全てカラー。右から)
1.「よしや無頼」(中上健次)…背中の刺青から血を流しているところ。筆ペン。
2.「少年」(谷崎潤一郎)…女の子が少年たちに意地悪しているところ。
3.「蟇(がま)の血」(田中貢太郎)…男が椅子に縛り付けられて、ガマガエルをさしだされているところ。
4.「彼岸花」(北原白秋の詩)…季節なので。
5.「妖翳記」(久生十蘭)…色彩華やかな女性の絵。猫の毛を刈るところが面白くて、と。
6.「たまかづら」(紫式部「源氏物語」より)…夕顔の娘なので、夕顔の花を添えて。
7.「死者の書」
8.「桜の森の満開の下」(坂口安吾)…花に埋まっている女性の死体。
9.「シェイヨルという星」(コードウェイナー・スミス)…猫のようなポーズをとる女性の絵。
10.「斬首されたカーリー女神」(マルグリット・ユルスナール)…シヴァの妻で殺戮と恐怖の女神カーリーが首を切られた。生き返ることを許され首を元に戻そうとするが、娼婦の体に頭をのせて、苦しむ姿。
11.「死者の書」…ポストカードの絵。
近藤ようこさん原画展「物語る絵」(國學院大学取材日誌)の3番目の写真。右から「たまかづら」〜「斬首されたカーリー女神」です。
しかしながら、この素晴らしい絵をスキャンしていないどころか、写真も撮影されていないとのこと。ファンとしては画集や展覧会などでまた見たいと思わずにはいられません。しかし世界に一点だけの近藤ようこ先生の絵をお買い上げになられた、その絵を見ることが出来るのはその方と周囲の方だけというのは、それもまた本来の絵のあり方なのかもしれないと思い、穴のあくほど見てまいりました。

また、こちらで本を買うと先生にサインしていただけます。せっかくですから「死者の書」の上巻にサインしていただきました。
※写真はお許しをいただいて撮影しました。