
「高丘親王航海記」の3巻は空海和上と高丘親王が夢で出逢うところから始まります。この目で空海が生きている人ではないことがわかるのが「画力」というものだと「あとがき」南伸坊さんが書かれていますが、私もそう思いました。鮮やかな色の装幀は珍しいですが、この中国〜アジアを巡る不思議な旅にはとてもにつかわしい。
『コミックビーム』に掲載されている新章はスマトラ島が舞台です。ラフレシアのまがまがしいピンクが近藤先生が描くと、妖しげではあるものの不思議と柔らからい色に見えます。ここから物語はクライマックスに向かっていきます。まだ先ですが楽しみですね。
