2018年02月11日

「蟇の血」(田中貢太郎原作)が刊行されました。

蟇の血2018年2月10日、田中貢太郎原作の「蟇の血」がKADOKAWAより刊行されました。『月刊コミックビーム』2017年9月号から2018年2月号まで連載された作品です。大正から昭和初期にかけて活躍した怪談作家・田中貢太郎による小説を漫画化したもので。高等文官試験を控えた青年・三島譲が、気晴らしに訪れた海岸でどこかはかなげな女性と出会い、ともに暮らすようになりますが、不思議な出来事に巻き込まれていきます。怖くて不気味で奇妙な作品です。

近藤先生は2度の個展でこの作品をテーマにした絵を出品されています(2015年9月の「物語る絵」と2017年2〜3月の個展「物語る絵2」)。お気に入りの作品だったのだと思われます。

本作の書籍版には連載で発表されたカラー絵が4枚収められています。三島の出会う3人の女性のそれぞれの雰囲気がよく出ている絵で、発端になる女性と、つないだ女性とラスボスのような女性の3人の違いがそれぞれよくわかります。でもみんな怖い。あと、カラーの蟇が怖いです。

また、装丁の紙が相当凝っていて、「ギンガムGA 極・紫」という紙だそうです。ということはこの色は紙の色そのままで、銀の線をのせているのでしょう。紙の本を買うという体験はこれから貴重になっていくのかもしれません。こういう「手触り」が大事になるのでしょう。

「蟇の血」
2018.02.11. 01:39 | 単行本発売情報