2017年12月31日

「怪人 江戸川乱歩のコレクション」に近藤先生の「お勢登場」が収録

お勢登場2017年12月26日に発売された「怪人 江戸川乱歩のコレクション」に近藤ようこ先生が乱歩の初期短編「お勢登場」の漫画を描き下ろされています。「お勢誕生」は書生と不倫する妻をもつ男の悲劇を描いた作品で、池上遼一先生も「近代日本文学名作選」というシリーズでマンガ化されている名作です(初出『ビッグコミック』1996年5月10日号)。

悪女お勢の妖艶さや恐ろしさは池上先生の美しい筆致から伝わりますが、近藤先生の作品からはお勢の「迷い」や格太郎の心許なさがより伝わってきます。長持ちをあけたときの格太郎の顔が怖いのは同じです。怖すぎます。

怪人 江戸川乱歩のコレクション「怪人 江戸川乱歩のコレクション」は新潮社とんぼの本シリーズのビジュアルブック。池袋の旧江戸川乱歩邸にのこる乱歩のコレクションを紹介しています。乱歩はもともと収集魔であり整理魔で、我々オタクの元祖のような存在です。立教大学が管理しているこの建物に私も一度行ってみたいです。

「怪人 江戸川乱歩のコレクション」(新潮社)
近藤ようこが江戸川乱歩の素顔に迫るムックに登場、「お勢登場」をマンガ化(コミックナタリー)



2017.12.31. 02:02 | 雑誌掲載情報

2017年12月20日

「怪奇まんが道」に近藤ようこ先生の章が収録されています

2017年12月19日に発売された「怪奇まんが道 奇想天外篇」に近藤ようこ先生の章が収録されています。「怪奇まんが道」のシリーズは2冊目。漫画家のインタビューから、その人の生涯を漫画に描きおこすというもので、2017年10月20日から11月9日の期間、ホーム社のWebマンガサイト「Z」に発表されていた作品です。

このルポルタージュ、近藤先生の絵の特徴をよくとらえて、パッと見た瞬間は近藤先生ご自身の絵かと思ってしまいました。他の漫画家の方の絵もそっくり。器用な方なんですね。

近藤先生が高橋留美子先生と高校で同級生、そして同じ漫画研究会に所属だったお話はよく知られていますが、その後近藤先生がどういう道のりを経て現在に至ったのか、よくわかる作品です。私は近藤先生のエロ劇画時代の作品が大好きなんです。とても瑞々しいのに、不思議と痛々しくない。1970年代のアングラによくある雰囲気だけの作品ではまったくないのです。当時から気持ちに刺さる作品を描かれていたのだなぁと思います。それから「見晴らしガ丘にて」の糸井重里さんの書評、以前から知ってはいましたが、まだ手に入れられてないんです。頑張ろう。「本物」なので見ている人は見てるのだなぁと思いました。
諸星先生もお一人で描かれてるんですね。近藤先生もそうですが「孤高の」という言葉がよくお似合いなお二人です。
近藤先生のファンなら必携の単行本です。

「怪奇まんが道 奇想天外篇」宮ア 克〔原作〕,あだちつよし〔漫画〕
2017.12.24 B6判 192p ISBN978-4-8342-3261-5
2017.12.20. 16:16 | 単行本発売情報